無限11

彼女の横で、下半身を水に浸したままのシュラは顔を腕の上で傾け、
彼女を伺い見る。
そっと、彼女の浸されてる足に指を這わせ、身体を移動させて、彼は
彼女の正面に来ると、両手で彼女の両足につま先から這い上がるように
触れてきた。
緩々と、フェリスの長衣のスカート部分を更に捲り上げ、その彼女の太ももに
唇を這わせてくる。
「・・・あっ、・・・シュラ。」
その愛撫に、堪らずフェリスは甘声を漏らした。
ニヤッ、とシュラは微笑むと、彼女の両手首を掴み、水中にその身体を引きずり
込んだ。悲鳴を上げる間もなく、彼女は驚いて眼を見開いた瞬間、
その身体は水中に沈んでいた。
シュラは水の中で彼女の身体を抱きしめると、フェリスの唇を自分の唇で塞いだ。
数秒、その行為を受け入れた後、彼女は彼共々、酸素を求め水上に顔を出す。
カッと、怒りと羞恥心が重なり、フェリスの口から彼を非難する言葉が漏れた。
「何すんのよッ!」
彼は何も言わず、ただ微笑んで彼女を見つめる。
その視線の先が自分の身体であることに、彼女は両手で胸元を覆った。
シュラは彼女の両手首を掴むと、広げさせる。
「隠さないで、・・・見せてよ、ちゃんと。」
「・・・シュラ。」
水を吸った長衣が、彼女の肌に纏わりつき、その身体の線をくっきりと浮かび
上がらせていた。
なまめかし程の色気を彼女から感じ、シュラは堪らず彼女の身体を抱きしめる。
唇を強引に求め、熱く彼女を抱く。
激しい彼の求めに、恥ずかしさの余り、顔を逸らそうとするフェリスに、シュラはそれを
許さず、彼女の顔を両手で挟み、自分の方に向かせると、幾度もその彼女の柔らかい
唇を吸った。
「・・・シュラ、・・・止めて、・・・やっ・・・んッ。」
激しく彼に求められ、フェリスはくぐもった声を微かに漏らす。
暫くして、彼が身体を離した瞬間、フェリスは彼の身体を強く押しのけた。