彼女の横で、下半身を水に浸したままのシュラは顔を腕の上で傾け、
彼女を伺い見る。
そっと、彼女の浸されてる足に指を這わせ、身体を移動させて、彼は
彼女の正面に来ると、両手で彼女の両足につま先から這い上がるように
触れてきた。
緩々と、フェリスの長衣のスカート部分を更に捲り上げ、その彼女の太ももに
唇を這わせてくる。
「・・・あっ、・・・シュラ。」
その愛撫に、堪らずフェリスは甘声を漏らした。
ニヤッ、とシュラは微笑むと、彼女の両手首を掴み、水中にその身体を引きずり
込んだ。悲鳴を上げる間もなく、彼女は驚いて眼を見開いた瞬間、
その身体は水中に沈んでいた。
シュラは水の中で彼女の身体を抱きしめると、フェリスの唇を自分の唇で塞いだ。
数秒、その行為を受け入れた後、彼女は彼共々、酸素を求め水上に顔を出す。
カッと、怒りと羞恥心が重なり、フェリスの口から彼を非難する言葉が漏れた。
「何すんのよッ!」
彼は何も言わず、ただ微笑んで彼女を見つめる。
その視線の先が自分の身体であることに、彼女は両手で胸元を覆った。
シュラは彼女の両手首を掴むと、広げさせる。
「隠さないで、・・・見せてよ、ちゃんと。」
「・・・シュラ。」
水を吸った長衣が、彼女の肌に纏わりつき、その身体の線をくっきりと浮かび
上がらせていた。
なまめかし程の色気を彼女から感じ、シュラは堪らず彼女の身体を抱きしめる。
唇を強引に求め、熱く彼女を抱く。
激しい彼の求めに、恥ずかしさの余り、顔を逸らそうとするフェリスに、シュラはそれを
許さず、彼女の顔を両手で挟み、自分の方に向かせると、幾度もその彼女の柔らかい
唇を吸った。
「・・・シュラ、・・・止めて、・・・やっ・・・んッ。」
激しく彼に求められ、フェリスはくぐもった声を微かに漏らす。
暫くして、彼が身体を離した瞬間、フェリスは彼の身体を強く押しのけた。